『ローリング☆ガールズ』についてのあれやこれや。
『ローリング☆ガールズ』。まだ興奮が冷めやらず、余韻引きずったままです。
落ち着くために、ちょっとした長文を書いてみます。完全に自己満足ですが、なにとぞよしなに。
ネタバレしまくりなので、未見の方はご注意ください。また、公式サイトの“ロリペディア”http://rollinggirls.com/rollipedia/index.html もあわせてご覧になると、より一層楽しめるかもしれません。
・森友 望未
改めて考えると、本当に特徴のないキャラです。まさにキング・オブ・普通。女の子ですが。
この物語の主人公にはふさわしい称号です。が、脚本家さんは相当大変だったんじゃないかと思います。特徴なさすぎて扱いに困りそう。そんな中、彼女がきっちり成長してゆく物語を描いた手腕は、見事としか言えません。
・響 逢衣
序盤、いつでも真っ先に突撃していって、真っ先に玉砕するパターンが大好きでした。
最終回、3になった時のリスは、カウントダウンボイスに登場したライバルですね。
あのペースだと、案外あっさり5まで到達できそうです。が、それでもモサにはなれないんだろうな……。
・小坂 結季奈
物語に大きく絡むことはありませんでしたが、【方向音痴】【ミサワ】という二つの属性によって、ちーちゃんに匹敵する人気キャラになってしまいました。いやー属性って大事ですね。
京都のライブ会場で、みんなと一緒に盛り上がりたくても盛り上がりきれず、でもがんばってノってみました――的なしぐさが大好きです。わかるわーあの気持ち、と激しく同調してしまいました。
サイトのキャラ紹介によると「家出中」だそうで。まあ、いろいろ抱えてたんでしょうね。
・御園 千綾
ミミズ天使、ならぬタコ天使。
京都で酒呑一派のアジトに潜入した時、他の三人が半泣きで「いぇーい」ってやってたのに、ちーちゃんだけニコニコだったのが印象的でした。何を見ても、何をしても楽しかったんでしょうね。その前のライブの場面の、くにゃっとした笑顔も。
薄い本が捗りそうです。なにしろ美少女と触手を兼ねた(ry
・4人まとめて
それぞれが、それぞれのベクトルで成長してゆく過程が見られて、とても嬉しかったです。
各エピソードの主役はモサなのですが、でも彼女たちがいなかったら解決してなかったのも確か。京都で石を探すきっかけを作ったり(でも見つけたのはモサ)、名古屋でシャチホコを作って姫子を呼び戻したり(実際に完成させたのはモサ)、東京は……えっと……あれ?
・宇徳 真茶未
リアクションがいちいち小市民っぽくて大好きです。「うえぇっ!?」とか、そういう声を出す時の。執行さんに耳引っぱられる場面とか、たまりません。モサで自警団の団長なのに、とてもそうは見えませんね。
・執行 玖仁子
……あ、“しぎょう”で変換できる。すげー。
ラスト、音無の身を普通に案じていたのが意外でした。もっとツンデレ的な態度を取るかと思ってたので。
流れモサってことなんですが、この後どうしたんでしょうね。東村山から離れたら、音無もくっついて行っちゃいそうです。
・御園 ハルカ
多分、地球に来たのは415年前ってことになると思うんですが……。それから現在まで、どうやって過ごしていたんでしょうか。籾山に拾われたのはつい最近なんですよね?
発掘された蛸壺が冬眠ユニットなのか、と最初は思ったんですが、どうやら違ったようですし。このあたりだけ謎です。
・籾山 倉之助
“もみやま”も変換できました。すごいなATOK。
結局、すべての行動は御園親子を助けるためだったんですよね。無償の愛、というか、たぶん愛情ですらない、義理人情だけの行為……。物語中、一番の人格者なのでは。太ってるけど。
強かったのはアイテム使ってたからで、実はモサですらなかった……のかな? 京都で酒呑童子と戦った時、あのギプスつけてましたっけ?
・羽原 アキ
ネットでは相当な不人気です。まあ、やらかしちゃってますからね……。顔はかわいいのに、もったいない。
・鈴本 のり子
えっと……脅迫状に原稿用紙使ってたってことは、最初から芥火先生に罪をなすりつけようとしてたってこと? あれ、団長よりひどくない?
・魚虎 姫子
戦わないモサ。友亀くんもそうでしたが、いざって時にはやっぱり強いんでしょうか。
それにしても一体いくつなんでしょうか。って言うかコアラは何歳なんだ。
・一条 美沙
メガネ装着時が死ぬほどかわいくてですね。なぜあの格好でステージに立たないのか、と小一時間説教したい。
“STONES”は本当に名曲です。ブルーハーツっぽくはないですが、いい曲です。サントラには4人バージョンとか入ってるんでしょうか。
・豆千代
もしかするとちーちゃんを超えてるかもしれない人気キャラ。表情豊かで、めちゃくちゃかわいいです。
・酒呑童子
冷静に考えると、この人いてもいなくても変わらないんじゃないか、という……。騒動の発端となったのは確かですが、結局自分で用意したミサイルを自分で叩き落としちゃいましたから。このへんのアホっぷり、この物語の象徴的な存在と言えるかも。
・藤原 春
少佐。
・名余竹 輝夜
美人。
いきなり巨大ロボに乗って、しかも巧みに操縦しちゃうのは、やっぱりモサのなせる技なんでしょうか。
ちょっと不明な、というか納得いかない点。望未は“しかえしに行く”輝夜をあんなに必死に止めたのに、“大儀を成す”時はあっさり見送ってるんですが……そういうもの? そこまで任侠に理解があるってことなんでしょうか。それなんかヤだな。
あ、そういえば中の人はハーさんですね。
・石作 志麻
志麻は結局、大伴を喜ばせたい一心で宇宙を目指してたんですね。お好み村云々は口実だった、と。悪匠のご神体を盗んだのは、最初は名余竹の跡目争いにだけ利用するつもりだったんでしょうか。
・大伴 貴将
最終的に地球に残ったのは、分断した匠座を統率するためなんでしょうか。それとも志麻さんが出てくるのを待ってるんでしょうか。
……そういえば、この世界の刑務所的なものってどうなってるんでしょう。モサを収監できる施設があるのか?
なお、法律は国によって異なるはずです。奈良では鹿に人権あるそうですし。
・匠座と悪匠
こっちの世界でいうところの“PCオタク”もしくは“ハッカー”的な存在なのでしょうか。異星のハイテクに触れ、魅せられて、使わずにはいられなくなった人の集団。
そのハイテクを「正しいことにしか使わない」と決意したのが匠座で、「悪いこともちょっとやってみたい」のが悪匠。つまりは“ハッカー”と“クラッカー”みたいな存在かな、と。
博士との関係性がよくわかんなかったのですが、どうやら
・博士、時空セレクターでちょっと早めに地球に来る。
・一般の人々と接触し、匠座が誕生。
・まだまだ時間かかりそうだから、カプセルにこもって冬眠。カプセルは匠座が“ご神体”として保管。
・世代が交代して記憶が薄れた頃、悪匠がご神体を強奪して分裂。さらに志麻がそれを強奪。
・時間が来て博士目覚める。が、なんやかんやで記憶喪失に。
――ということのようです。博士の記憶喪失、助手にぶん殴られたからじゃなかったんですね。
・ザ・ブルーハーツ
ファンの人でアニメ好きじゃない人は、多分いろいろと言いたいことがあるでしょうが。でもまあ、それは誰がカバーしても同じことですよね。
個人的には、声優さん4人によるカバーはすごく良かったと思います。正直最初は「うーんどうなんだろう」と思ったものの、舌っ足らずのかわいい声によるブルーハーツのカバーは、案外ぴったり合ってました。もともとシンプルでストレートな楽曲だから、まっすぐな歌い方がしっくりハマるのではないでしょうか。
『TRAIN-TRAIN』はやはり名曲です。『終わらない歌』の“~~扱い”の部分は、見事なまでに原曲リスペクトでした。あとその直前の“ひとりぼっちで泣いた夜”をちーちゃんが歌うのは、見事というか卑怯。ひどいっ(褒め言葉です)。
・『どうせ俺以外の奴が歴史を作る』
ゆきっぺの愛読書。このタイトル最高です。
・なんやかんや
とまあ、これだけの要素を1本にまとめあげたのは、すごいの一言に尽きます。
考察しようと思えばどこまでも行けて、頭からっぽにして楽しもうと思えばそれも可能。まったくもって素晴らしいアニメです。
最終話、ニコ動で改めて見ました。初見ではいろいろ考えながら見ていたのですが、二回目はきっちり泣けました。ちーちゃん……。あれやこれや思うところはありますが、やっぱり“また戻ってきちゃいました”ENDがよかったなー。
当分はタコの画像だけでしんみりしそうです。