歌鳥のブログ『Title-Back』

歌鳥の小説やら感想やらなにやらのブログです。よしなに。

【漫画】ぼっち・ざ・ろっく!

 今日ちょっとショッキングな出来事がありまして……というのはつまりハードディスクが壊れまして。
 結構痛い出来事でした。いわゆる「致命傷で済んだ」状態です。一応バックアップは取ってあるのですが、たぶん過去作品のいくつかは霧の彼方へ消えました。あーあ。
 でまあ、気を紛らわせるためにこれ書いてます。

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ぼっち・ざ・ろっく!

 SNSで使い勝手の良い画像がいっぱいある漫画です。
 キャッチコピーは「陰キャならロックをやれ!!」。

  後藤ひとりは高校1年生の女の子です。
 彼女の自慢は父親から借りたギター。中学時代をみっちり練習に費やした結果、ネットの“弾いてみた”的動画で人気沸騰。“ギターヒーロー”の名前で有名になるほどのテクニックを身に着けました。
 が、現実では友達がひとりもいない、陰キャでコミュ障のぼっち少女。
 そんな彼女が、ひょんなことから下北沢を拠点とする“結束バンド”に助っ人として参加することに。
 動画では超絶テクの持ち主のひとりですが、バンドでは勝手が違い演奏はグダグダ。さらにコミュ障をこじらせた結果、デビューライブは散々な結果に。
 コミュ障ゆえにバンドを抜けることもできず、流されるままにバンド活動を続けるひとり=ぼっち。彼女がギター少女として輝ける日は来るのでしょうか――。

 現在は単行本が2巻まで出てます。が、なんとニコニコ静画さんでほとんどの内容を読めちゃいます。

ぼっち・ざ・ろっく! / はまじあき おすすめ無料漫画 - ニコニコ漫画

 かなり特殊で個性的な主人公ではありますが、メインのストーリーは割と王道。ぼっちちゃんが苦心の末にじわじわと成長してゆく、青春物語です。

 主人公以上に普通じゃないのが、ギャグの濃度。
 4コマ漫画というのは、通常4コマめにオチがついて、そこに笑いどころがあるわけですが……。
 私うん十年生きてきて、はじめて読みました。

 4コマすべてに笑いどころがある漫画を。

 とにかく笑えます。隙あれば笑わせてきます。わかりやすく言えば、『トリック』と同じくらいのギャグ濃度です。
(あちらはドラマですが、「隙あれば笑わせてくる」姿勢が共通してると思いまして。えーと、かえってわかりづらいですね。すみません)

 濃度だけでなく、ギャグの種類も豊富です。
 ぼっちちゃんの顔芸、自虐芸、奇行。加えて音楽ネタ、あるあるネタ、ダジャレ、シュール、メタ、etcetc……。
 これほど笑いの種類が豊富な漫画も、私初めて読んだ気がします。ギャグの切れ味も抜群で、笑いが止まりません。

 きらら系漫画らしく、かわいいキャラも豊富です。
 特に主人公のぼっちちゃん。普段ジャージばかり着ていて、およそ萌えとは縁遠いように思えますが、実はとてもかわいらしい女の子です。これは作中でも言及されていることで、読者目線だけでなく物語内でも「かわいい」扱いです。
 が……実はこのぼっちちゃん、かわいいだけではなくてですね。
 というところでネタバレ回避の改行入れます。
 
 
 
 
 
 
 
 これも作中で言及されているのですが。
 ぼっちちゃんはかわいいだけでなく、かっこいいのです。

 特に演奏シーン。
 ぼっちちゃんがバンドの危機を乗り越え、“ギターヒーロー”としての実力を発揮する場面。
 そんな時のぼっちちゃんはまさにヒーロー。日頃の陰キャぶりとはかけ離れた、美人でクールな女の子になります。

 これがぼっちちゃんの一番の魅力。
 同時に、上で書いた王道っぷりともつながる、この漫画の最高の魅力です。

 ……いや、どうだろう。自分で盛りあげといてなんですが、ギャグの魅力のほうが上かなあ。いや、どっちも甲乙つけがたい。

 ニコニコのコメントやツイッターでは「アニメ化待ったなし」の声も多く。
 いざアニメ化された時に先見の明でドヤ顔できるよう、今のうちに感想書いておこうと思った次第です。

 もうひとりのぼっちキャラについてはまた後日。あれ書くことが多くてまとまらないんですよ……。