【意味がわかると怖い話】耳障りな音
耳障りな音
まただ。またあの音が聞こえた。
最初は夜だけだったのが、最近じゃ朝でも昼でもおかまいなしに聞こえてくる。あの、虫唾が走る音。聞こえるたびに鳥肌が立つ。背骨を引っかかれるような、不快で耳障りな音。
一体どこから聞こえてくるんだ。隣か? いや、隣の部屋の住民はさっき出かけたところだ。こんな昼間からアパートにいるのは、無職の俺くらいだろう。
むかつく音だ。むかついてむかついて、とても素面じゃいられない。俺は震える手で、ウィスキーの瓶をつかんだ。
――くそっ、まただ。また聞こえる。
寒気が全身に走った。脳みそがかきむしられてる気分だ。
震えを止めようと、俺はウィスキーをラッパ飲みした。少しは寒気が収まったが、蓋をする時にもまた音が聞こえた。
畜生。むかつくぜ。一体なんなんだ、あのきーきー鳴る音は。
久々に書いてみました。例のアレです。
半分実体験だったりしますが、どのあたりまで実体験かは気にしない方向でお願いします。
で、さて。
この手のお話、今まではご要望があったら解説する方針でいました。が、今後は解説なしとさせていただきます。
「どーしても意味がわからない」という方、おそれいりますが我慢してください。
なぜ方針を変えたか、につきましては、近日中にご説明させていただきます。